にわか添乗員の覚書

新年明けましたけどね。
北陸は大変な事態に。
リアルな映像なだけにテレビ越しに胸が詰まる。
阪神淡路大震災の記憶と、３０年も前やけど、
あの時の恐怖が、今、この時間に味わっている人が居ると思うと、
いたたまれないね。

大好きな「相棒」も見れなかった。
まさかやるとは思わんかったけど、
どうしてもあの画面は、物語が頭に入ってこない。(笑)
なんで放送したんかな。
やめときゃよかったのに、と個人的には思った。
相棒は何度も再放送するから、そのたんびに、正月の地震を思い出して、
フラッシュバックでパニックになる人もいると思うわ。
実際、ワシも１年ぐらいは微かな揺れでも、ビビッてもーて、
心臓パコパコしてたしね。
次に大きな地震来たら、ウチみたいな半壊で残ったボロ屋は絶対に崩壊するって。
現に、向かいの２軒と、斜め向かいの家は倒れてたからね。
奇跡的に助かっただけで。

正月番組もいいけど、避難所での安否確認とか、
物資の不足とか、救済に向けての報道をしてあげてほしいね。
陸路が寸断されてるし、電話したくても、携帯が無いとか、この節、電話番号を覚えてないとか、
連絡の取りようがない人たちが多くいるはずなので。
個人情報とか言うてる場合じゃないと思うし。



ところで。
暖冬の神戸。
年末の仕事中に、春を発見。



狂い咲きか？





こういう時って、春にも咲くつもりなんやろか？(笑)
日当たりのいい道路沿いだけ咲いていた。
桜が咲いてもいいぐらいのぽかぽか陽気やったんやね。


さてさて、正月の二日目。
オカンは２０時間ほど起きてます。

「いったい、いつ寝るねん！」


こっちはこっちで体内時計狂ってますけど。


クリスマスの直前に、弟の風邪の影響を受けて、肺炎の手前までいったオカン。
緊急入院を勧められて、荷物を取りに帰っているところ、
病院から電話が来て、「点滴を引っこ抜いて、フロアを徘徊しているので、連れて帰ってほしい」と。

あらあらあら。
点滴１本で見事に復活したんやね。
迎えに行ったら、車イスからハイタッチされた。＿|￣|○

認知症、恐るべし！
「病は気から」ってよう言うたもんや！
己を病人と思ってないオカンの勝利やわ。

２泊３日のショートステイもすっ飛んで、こっちは年末の仕事捨てなアカンし、
幸い、デイサービスが、コロナとインフルの陰性証明があるなら受け入れる！って
言ってもらえたので、大助かり。
地獄に仏って、このことですわ。


ホントに皆さんに支えられてなんとか生きとりますけど、
この「寝ないオカン」だけは、どないもならん。(笑)
認知以外のどこが壊れてんねん？
新人類か？

  

さあて、年末に向けて加速していかなアカン時期にきた。
年賀状も避けては通れんし、
仕事も書き入れ時なもんで。


最近、オカンがショートステイを利用するよーになった。
最初の頃は平日が多くて、なんかイマイチ休息感が無かったけど、
日曜日を入れてくれるよーになって、部屋の掃除やら、洗濯やら、
居ないときに出来ることが多くなって、非常に助かる。

そのうちの１個が、ひとり焼肉。
久しぶり、２年半ぶりに焼肉屋へ。
近所のお店なので、仕事帰りに車を家に置いて、いざ、いざ、いざ！
店はおばちゃんとおっちゃんの夫婦で営む、昔ながらの焼肉屋。
２年半ぶりでも覚えていてくれて、元気なのかとか、どないしてんのやろかと
心配してたと。
この焼肉屋さんはメニューは少ないながらも、値段も良心的で
なんといっても肉のカットの仕方が絶妙で、焼くといい具合のサイズになんのよ。
皿に乗ってるときは、デカっ！と思うねんけど、焼いてるうちにいい塩梅に。


この店に通うお客さんはほぼ常連さんで長いお付き合いをしている。
両親が年老いたとか、子供のが進学しただの、就職しただの、
結婚しただの、
「え～～～あんなに小さかった子が子供産んだん？」とか盛り上がる。
だもんで、お盆とか正月あたりは、帰省した家族でどのテーブルも大宴会となる。


で、この間の、なんの話からか、
焼肉屋のおばちゃんが、自転車こいで仕入れに行ってるって話になって、
「おっちゃん、おばちゃん、いくつになった？」
てお客さんが聞いたら、

おばちゃん曰く、「ワタシは８１歳やけど、おっちゃん８３歳やで」と！


恐ろしいほど元気や。


２人とも記憶力もええし、誰の息子はどこそこの大学に行ったとか、
どこに就職したとか、どこそこのビルはダレがオーナーやとか、
病気して子供に代替わりしたとか、地域の情報も知り尽くしてる。
ちょっとしたバケモンやわ。



たったこの二人で、焼肉屋を切り盛りして、厨房の中はおっちゃんの担当、
フロアーは酒のオーダーから、お運び、会計までおばちゃんの仕切り。


お客さんが「お店やってるからボケへんねんで」と。
ホンマ、そう思うわ。
お店がリハビリやと。

オカンよりも年上の焼肉屋のおばちゃんとおっちゃん。
いつも肉以上のチャージさしてもろてます。

  

なんとまあ、１０月になってしもて。
月日の経つのが早いこと。

自由時間が持てなくなって、介護に束縛されてきて、
早、早ですわ。
今月、介護認定の再審をしていただきました。
ケアマネさんは、足腰丈夫でも「要介護４」の方もおられますから！と強気。
日常のエピソードを書き連ねて、本人の聞き取りを含めて、チャレンジしてみた。
これで要介護度が上がれば、もっと介護保険を使ってサービスを受けることが出来るのだ。

得てして、こういう時のご本人は超普通人で、いつものボケボケ炸裂にはならない。
椅子からの立ち上がりもスムーズ（いつものよーにヨタヨタせんかい！）
片足立ちもできる！（バンザイしてグリコの真似か？）
耳が遠いと思って大きな声で話し掛ければ、「アンタ、真横でそんな大声出さなくても聞こえてますよ！」と言う。
ただ、記憶に関してはあやふやで、年齢を聞くと「だいたいそんなもんよ、気にしてないから」とはぐらかすように答える。
コレってある意味、アタマ回転してのか？
名前を聞こうもんなら「アンタ、ワタシが誰か分らんと来てんのかいな？」とくる。

あらあらあら～
こりゃ、どーにもならんな。

というわけで、要介護３　のままでしばらくお付き合いくださいませ。(笑)



という９がつ。
ワシもめでたく、誕生日を迎えまして、
沖縄からゴンさんが、東京からＫちゃんが、ワシのお見舞いがてら神戸グルメツアーにきてくれました。
昼すぎにホテルロビーに集合した。

Ｋちゃんとは、一緒に沖縄に行って以来のお久しぶり。
新幹線で来るのかと思いきや、ヒコーキで神戸空港に来たんだと。
ゴンさんも沖縄から神戸空港へ。
さてさて、３人揃って行く先は、酸辣湯麵が美味しい中華ランチ。
タクシー乗って５分ほど。
色んな話が一気に炸裂して、あんな話や、こんな話、とりとめのない話で盛り上がりながら
食う食う、呑む飲む、忙しい。(笑)


ホテルの大浴場でゆっくりしたいので、観光も無く、速攻ホテルに戻る。
神戸観光は、部屋の窓から見える六甲山と、エレベーターホールから見える神戸港だけ。(笑)
たぶん、私たち、沈む夕日も見なければ、朝日を拝むことも無い。
その時間は飲んでしゃべって爆睡に忙しいのだ。
なんなら、翌日は窓の清掃があるから作業員が窓の外に居るかもしれません！というフロントの説明のほうが興味津々で、
「スッパで立つか」とか、「カーテンをスルスル開けるか！」とか、姦しい。


部屋飲み用に缶ビールも山ほど持ち込んで、
アテも３人で持ち寄って、ランチでそこそこ食べてんのに、呑む。
で、おもしろい。

夜は、休日のせいか、ホテルの周辺が軒並み全滅で、ここは外したくないメインイベント！(笑)
最近はほぼ出歩かないので、情報源が無く、携帯の電話帳を片っ端から探して、
昔行ったことのある寿司屋を予約した。
コロナ後も、同じようにやっていると期待して。






狭い寿司屋に、ぎっしりのお客さん。(笑)
予約してない人は断られている。
昔と変わってないわ。


美味しいアテと、お酒も弾んで、寿司屋なのに、なのに、
最後の〆に、かっぱ巻きしか食べてない。(笑)
ゴンさんは、「クラゲの酢の物」がいたくお気に入りで、
このコリコリ感がたまらん！と。

写真を撮るのも忘れてましたか、Kちゃんがちゃんと編集までして送ってくれた。
さすが！
タクシーもスマホで呼ぶし、アナログのワシにはついていけない世界。
お世話になります。


翌日の餃子も、明石焼きも、編集してくれたんやけど、映り込んだ人物が呑みすぎで相当ヤバイ。
朝から缶ビールで乾杯して、結局持ち込んだ500Lの缶ビール、１２本が・・・


８月のツインと、スイートの部屋は、風呂の大きさと、トイレ、クローゼットの大きさが違っていて、
部屋自体はほぼ同じ。
でもさすがはスイート、冷蔵庫もデカイし、全体にゆったりしてる。
見える景色は変わらんけど。(笑)


まあ、１泊２日でしたが、ほんとに楽しい時間で、ホテル滞在で旅行気分も味わえて、
いいストレス解消で癒されました。
なんといっても長崎の中学時代、テニス部の友達なので、気兼ねないし、話のネタも十分すぎるほどあるし、
グチも昔話も笑いに変えて、おもしろ可笑しく。
忘れてた話とか、そーやったんやの記憶を上書きしながら、ひたすら爆笑。

ほんと、今まではワシがウロウロしてた方なのに、
わざわざ神戸まで、２人揃ってよく思い切って来てくれて、嬉しいです
心配には及ばないけど、やっぱり顔見て時間を共有するのは全然違う。
いい時間を貰いました。

よー飲んだし、よー食べて、よーしゃべった。
お土産もいっぱいもろたし、パワーももろた。
よっしゃ～また頑張るか！
そんなキモチになった９月のある日でした。